自転車では無く、膀胱鏡の話である。
血尿が続いた私は掛かりつけ医から、泌尿器科を紹介された。
先生曰く、膀胱からと腎臓からの出血が疑われるらしい。そこで腎臓はCTスキャン。膀胱には膀胱鏡で検査するらしい。
CTスキャンは今までも行った事があるので、心配はない。ただ横になっていればいいはずだ。
しかし膀胱鏡は初体験だ。きっと胃カメラの様にどっかから管をいれるのだろう。
数年前、胃カメラの検査をした時の事は忘れない。あまりの苦しさに、顔面中の耳の穴以外の穴から、色々な液体が噴出した。
今回は何処からいれるのだろう?
聞かなくても大体分かる。ち◯ち◯のさきである。
痛そうである。
しかし、ネットで調べると、緊張しなければ、そんなに痛くないらしい。
医学の進歩は日進月歩である。
後は、ち◯ち◯が緊張しないことを祈るだけである。なにせ医師の手伝いをするのは、綺麗な白衣のANGELである。
しかし、私には緊張するようなワクワクするスキすら無かった。
ベッドの上で、下半身を露わにされた私は、身動き一つ取ることが出来ず、ただただ苦悶の表現を浮かべるだけだった。
痛いのである。
物凄く痛いのである。
医学はそんなに進歩していなかった。
と言うか、痛くない筈がない。
あんなに小さな穴に管を通すのだ。
何かに例えとするならば、
はたから見た私は、きっとUFOにさらわれ、
宇宙人に人体実験されている様に映ったことであろう。
情け無い。